宇宙港
今週もやることが矢のように降ってきた一週間でしたが、その中でも「宇宙港」の話がありましたので、宇宙港について少し書きます。
H-Ⅱやスペースシャトルのように、「ロケットを打ち上げる」場合には、「射場」(ロケットの発射台)というのが必要です。
一方、航空機のように「離着陸させる」場合には、「滑走路」が必要です。
「宇宙港」という表現は、広い意味でどちらの場合も含んでいます。
弊社の構想は、航空機スタイルですので、「滑走路」が必要です。
このスタイルであれば、既存の空港を利用出来るため、新たに「宇宙港」を作らなくてもいいような感じがします。
ところが、現実はそう簡単ではありません。
クリアすべき課題は、大きく次の4つが挙げられます。
1)空港に離着陸できるのは「航空機」のみ
2)十分な長さの滑走路
3)航空管制とは異なる宇宙管制
4)地上設備
一番厄介なのは、1)の法律の問題です。
現行の航空法では、「空港」に離発着できるのは「航空機」のみとなっています。
「え?何が問題なの?航空機として利用すればいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、「航空機」として登録するためには、非常に厳しい検査を通過しなければなりません。
もちろん、人を乗せて飛ばすのですから、厳しい検査が必要なのは言うまでもありませんが、そのハードルの高さは大手航空機メーカの規模でいざ知らず、一企業が越えられるものではありません。
また、そのために莫大な費用と、多くの時間が必要となります。
これは日本だけでなく、アメリカも同様で、スペースシップ2(母機:ホワイトナイト2)も見た目は「航空機」ですが、航空機とせずに「ロケットの1段目」としています。(かなり強引な解釈だと思います)
結果、運用自体は可能になりますが、既存の空港を利用できなくなります。
そこで、彼らは「宇宙港」を自前(自費)で作り出しました。
何ともスケールの大きな話ですが、合理性を追求した結果と言えます。
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図:ニューメキシコ州に建設中の「Spaceport America」(イメージ図)
話を日本に戻します。
当方の機体の解釈はさておき、仮にスペースシップ2を日本で飛ばそうにも、現行の航空法では不可能となります。
この辺りの糸口を掴むため、昨年、当方を含め関係者が集まり研究会を立ち上げました。
活動そのものは、まだ大きくありませんが、少しでも前に進めていきたいと思っています。
今回は、1)についてのみ少し触れましたが、下記のような募集がありますので、残る課題を含め纏めてみたいと思っています。
「中部国際空港開港5周年記念 論文募集」


