2011 年 3 月 10 日 

異径管

DC化によって、制御性が向上し、安定した燃焼をさせることが出来るようになりました。
結果、前倒しで実験が進んでいます。

一般的に、デトネーションを発生させるには、長い管が必要とされています。これは、
 ・DDT(Deflagration Detonaiton Tranition)距離を有するため
 ・可燃ガスを充填するため
です。
一方、実用化(機体搭載)に当たっては、管長が長いことは好ましくありません。
(コンパクトなほど、有益)

これまでの実験では、筑波大学で実績のある形状:管長1.25m(内径φ42.6)の細長い管を用いてきました。⇒ PD-GTE1
基礎実験(ベース実験)は、おおよそ完了したため、次は管長を短くした(約66%)エンジンでの実験を行いました。⇒ PD-GTE2
短くなったことで、不着火など、不良原因に悩まされることを覚悟していたのですが、問題なく着火し、連続燃焼も達成することが出来ました。
その後、幾つかの条件においても、良好な結果を得ることが出来たため、実験を一気に進捗させ、管長を更に短くし(約51%)、加えて直管から異径管に変更させました。⇒ PD-GTE3

PD-GTE3の形状は、弊社がデモ機(X01)に搭載したパルスジェットエンジンと同じ形状です。
この形状でデトネーション発生が出来れば、「ジェットとロケットの切替」のそれぞれ単体での燃焼を成功させたことになり、新型エンジンの実現が大きく前進します。
しかしながら、管径が異なるPDEは、実施例がなく、果たして着火・燃焼するのか、更には異常爆発で破壊に至らないか、非常に不安でした。

まずは、通常通り、単発着火テストを行い、見事着火(デトネーション発生)
エンジンの各部を確認したところ、損傷無し。
そこで、同条件再現試験。
これも、見事着火。

これはいけると判断し、連続着火テストへ。
単発着火と連続燃焼では、緊張の度合いが違います。
もし不着火が重なれば、実験室内に極めて爆発性の高い可燃ガスが充満し、非常に危険な状態になるのです。

各部の作動を今一度、点検し、異常の無いことを確認。
緊張の中で、カウントダウン。

ドン、ドン、ドン、ドン、ドンッ

設定どおり、5サイクル連続燃焼を達成しました。

やった!最高の気分です。高揚する気持ちを抑えて、実験室内部を確認。
燃焼終了、異臭なきこと、各部異常なきことを確認。データを保存。
これで、切替エンジンのベース実験が完了しました。

DC化によって、制御性が向上し、安定した燃焼をさせることが出来るようになりました。

PD-GTE3 DSC05697a 
           PD-GTE3                        3エンジン比較

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